脱毛施術後に肌を冷やしますが、これは必要なことです。

脱毛施術は高熱をともなうため、肌トラブルを防ぐ役目があります。

脱毛後の肌冷却の理由と注意点について見ていきましょう。


脱毛後に肌を冷却する必要性

光脱毛やレーザー脱毛などの施術を受けた後に施術箇所を冷やす必要があるのは、肌トラブルを引き起こさないためです。

光脱毛やレーザー脱毛では、黒色のメラニン色素に反応する光を照射しています。

照射した光が毛根部分に当たると熱が発生し、毛根の細胞にダメージを与えてムダ毛を生えてこないようにします。

脱毛で照射される光は、毛根の細胞にダメージを与えられるくらい高熱になるため、毛根以外にも肌に負担をかけます。

脱毛サロンやクリニックでは、肌へ与える負担を減らすために冷却ジェルを施術部位に塗っています。

しかし、いくらジェルを塗っていても高熱の影響を全く受けないわけではないため、施術後に冷却する必要があります。

毛根部分に熱がこもったままになってしまうと、三つの肌トラブルの原因となります。

一つ目は、毛穴の炎症です。

毛穴の炎症の症状は、施術部分に赤みやかゆみが出ることや赤い湿疹のようなブツブツができることです。

さらに悪化すると毛嚢炎になってしまうこともあります。

毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包と呼ばれる部分が細菌に感染することによって、炎症や膿ができている状態です。

脱毛後は毛穴に熱がこもるだけでなく、肌のバリア機能も低下しているため、毛嚢炎を引き起こしやすくなっています。

毛嚢炎になってしまった場合は、肌を清潔に保ち、睡眠や栄養をしっかり摂ることで治すことができます。

ただし、なかなか治らない時には適切な治療が必要になるため、皮膚科で診てもらいましょう。

二つ目は、色素沈着による黒ずみです。

毛穴に熱がこもったままになっていると肌が火傷を起こすことがあります。

火傷をしてしまうと火傷になった部分が治る時に色素沈着として残ってしまうことがあります。

色素沈着した部分は黒ずみとなって残ってしまうため、目立ってしまいます。

脱毛の施術を受けて火傷してしまった場合は、放置しないできちんと治療しましょう。

また、火傷が治ってかさぶたになっている時に無理に剥がしてしまうのは治りが悪くなるため、やめましょう。

三つ目は、肌の乾燥です。

毛穴に熱が残っていると皮膚の水分が失われてしまい、肌が乾燥します。

脱毛後の肌が乾燥していると、十分な脱毛効果が得られなくなってしまうだけでなく、肌に赤みやかゆみが出てくる原因にもなります。

肌の乾燥を防ぐためには、肌を冷やして毛穴にこもっている熱を取り除き、クリームなどで肌を保湿することが大切です。

肌の水分量が足りないと脱毛の施術が受けられないこともあるため、日頃から保湿するように心がけましょう。


脱毛後に肌を冷却する際の注意点

脱毛後の肌を冷却する場合、冷やしすぎないことに注意する必要があります。

脱毛では、熱の力で毛根の細胞にダメージを与えているため、熱がこもることで脱毛効果が高まります。

しかし、脱毛後に施術部分を冷却して毛根部分の熱によるダメージを回復させてしまうと、脱毛効果も下がってしまうことがあります。

そのため、冷やしすぎないことに注意をしながら冷却する必要があります。

肌を冷やすと聞くと保冷剤を使うことをイメージすることが多いですが、脱毛後の肌の冷却に保冷剤は不向きです。

タオルやハンカチに保冷剤を包んで使えば、冷えすぎる心配がないように思えますが、肌に当てている時間が長くなってしまうと冷えすぎることがあります。

保冷剤では冷えすぎない程度に当てることが難しい場合があるため、保冷剤ではなく濡れたタオルを使うことをおすすめします。

清潔なタオルを水で濡らして、施術を受けた部分にそっと当てておくだけで冷却することができます。

濡れタオルであれば冷やしすぎてしまう心配もなく、簡単に肌を冷やすことが可能です。

また、肌を冷やすために市販の冷却シートを使うことはおすすめできません。

風邪をひいて熱が出た時に使う冷却シートには、メンソールが含まれていることが多いです。

脱毛後の肌は刺激にとても敏感になっているため、刺激の強いメンソールの配合された冷却シートを貼ってしまうと肌に負担をかけて、肌トラブルを引き起こす可能性があります。

肌トラブルを引き起こさないために肌の冷却をしても、冷却シートの成分によって肌トラブルを引き起こしては残念です。

どうしても冷却シートを使って冷やしたいかたは、施術後の冷却用に脱毛サロンやクリニックで用意されている冷却シートを購入しましょう。

脱毛サロンなどで用意されている冷却シートには、コラーゲンなどが配合されているため、肌の冷却と同時に保湿ができます。

ただし、冷却シートを用意しているサロンとしていないサロンがあるため、冷却シートの有無を確認しておく必要があります。

このようなことに注意して肌の冷却を行なった後は、肌をしっかりと保湿しましょう。

肌の冷却に加えて保湿を行うことで、肌に赤みやかゆみが出たり、炎症が起こったりするような肌トラブルを防ぐことができます。

肌が乾燥した状態であると、施術を受けても脱毛効果が十分に得られないことがあるため、しっかりと保湿することをおすすめします。

日頃から保湿するようにしましょう。


まとめ

脱毛施術後に肌を冷やすことについて見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 脱毛施術は高温になるため、肌を冷やすことが必要
  • 毛穴部分に熱が残ったままにすると肌トラブルの原因になる
  • 冷やす時にはメントールなどが入っていないものがおすすめ

脱毛施術後の肌の冷却について見てきました。

脱毛した後にそのまま置いておくと、肌トラブルの元になります。

冷却の後はしっかりと保湿もしておきましょう。

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